中小企業診断士試験2次にストレート合格できた勉強法

2次試験対策は、

  • ゴールデンウィーク頃に TBC の書籍と YouTube 動画で学習
  • 1次試験後に演習

というやり方で進めました。

2次試験対策のインプット

書籍は、TBC の『速修2次テキスト (TBC中小企業診断士試験シリーズ)』です。

1次試験対策同様に講義動画が YouTube で無料公開されています。

TBCメソッドである

  • 自己分析メソッド
  • 具体 → 抽象→ 具体
  • 中小企業白書の知識活用による事例攻略
  • 因果関係
  • MD分析
  • 抽象化ブロックシート

について動画を見ながら学習しました。

途中、演習も入っていますが、これだけやっても身に着けたには程遠い段階ですが、2次試験の回答プロセスを体感するにはよい演習です。

5月という早めの時期に 2次試験の概要をつかんでおこうという意図でしたが、5月は実は全然早くなかったです。

2次対策は、もっと早めに着手するべきでした。

1次試験後に演習問題を始めた後も、この書籍をたびたび見直しました。

特に、2次に必要な知識をまとめた「抽象化ブロックシート」は重要です。

具体 → 抽象→ 具体は、「抽象化ブロックシート」の知識をベースに行います。

結構な量がありますが、過去問や演習問題で出てきた項目を重点的に、隙間時間を使って覚えました。

2次試験対策のアウトプット

演習は、

を使って、1次試験後から始めました。

TBCの2次短期DVD通信講座

4事例 × 4回分の問題と解説動画、添削が付いてきます。

  • 実力完成演習① 事例I~IV
  • 実力完成演習② 事例I~IV
  • 実力完成演習③ 事例I~IV
  • 直前対策 事例I~IV

模範解答や解説動画DVDもまとめて送られてきます。

さらに、新試験委員対策の問題と解説動画も付きます。
こちらは、提出はありません。

解いて答案を送り、添削を待っている間に模範解答や解説動画DVDを見ます。
ただ、筆記試験なので、自己採点できないし、切り口が足りていないのか、おかしいのか、表現がだめなのか、自分で判断する必要があります。

答案の提出締め切りは 2種類設定されていて、選べます。

2019年の場合は

  • 第1回締め切り 8/21 → 添削済み答案返却日 9/4
  • 第2回締め切り 9/11 → 添削済み答案返却日 9/25

でした。

第1回締め切り向けに送ると、添削済み答案を早く受け取り学習に活かせますが、1次試験後にすぐに解いて提出しなければならないため、学習が進んでいない状態での提出になってしまいます。

一方、第2回締め切り向けに送ると、ある程度学習が進んだ状態での提出になるため実力を測ることができますが、添削済み答案返却から試験当日までの期間が短くなるので、軌道修正が難しくなります。

どのようなバランスにするか悩みましたが、

  • 第1回締め切り: 1回分 + 自宅模試
  • 第2回締め切り: 3回分

という振り分けにしました。

解いて提出してすぐに復習し、添削が返ってきたら再度復習しました。

問題用紙と解答用紙はコピーして使い、何回も解けるように原本は残しておきました。
コピーが面倒で時間がかかりました。

さらに、受講生サイトでは、提出答案の中から講師が選んだ優秀答案ともう一息答案の 2種類が匿名で公開され、解説動画でどこがよいのか、どこがもう一歩なのかも学習できます。

過去問

過去問は 6年分を 2周しました。

問題は中小企業診断協会のHP から PDF をダウンロードしてプリントアウトしました。
本番試験に合わせて B5 の紙にプリントアウトしました。

解答用紙は、AASが、再現性の高いものを作成してくれています。
AASの HP から PDF をダウンロードしてプリントアウトしました。
本番試験に合わせて A4 の紙にプリントアウトしました。

解いた後は、TBC の書籍と YouTube の動画で学習しました。

YouTube の板書を手抜きしてスクリーンショットで保存しながら、自分の解答でよかった点と足りなかった点、使われた抽象化ブロックシートや 1次の知識を Scrapbox にメモして学習を進めました。

2018年改訂版 30日完成!事例IV合格点突破 計算問題集

学習当初、事例IV は全然解けませんでした。

例えば、1次対策の段階では、キャッシュフロー計算書の項目の順序は覚えていましたが、2次では順序を覚えるのは当たり前。
ゼロから計算できる必要があります。

前の問題の計算結果を使って後ろの問題を解く連鎖問題もあり、始めを間違えると雪崩式に点数を失う可能性もあります。

実際、実力完成演習②の事例IVでは、なんと 100点満点中 3点でした。

TBC の 2次対策の本講座では、結構な量の演習問題が付いているようですが、短期講座は 4回分だけ。

危機感を感じ、『2018年改訂版 30日完成!事例IV合格点突破 計算問題集』を取り入れ、9月はほぼ事例IV のみやっていました。

まず 3周は全問解きました。
1周目はほぼ全部不正解なので、解答を見て解き方を覚えました。

2周目、3周目で解けなかった問題を 4周目で解きました。

さらに 3周目、4周目で解けなかった問題を 5周目で解きました。

幸い、事例IV は、やれば比例的に伸びる科目なので、本番では、1問落としましたが、他の計算問題は全問正解できました。

自宅模試

2019年のスケジュールは、

  • TBC: 締め切り 8/21 → 添削済み答案返却日 9/20
  • AAS東京: 締め切り 9/19 → 添削済み答案返却日 10/7

でした。

TBC のほうは締め切りが早かったので、ほぼ 2次試験の勉強なしで解きました。
順位がでますが、それは無視して、演習問題の 1つとして利用しました。

AAS東京のほうも、締め切りは遅めでしたが、まだまだ学習は進んでおらず、演習問題の 1つとして利用しました。
ただ、添削済み答案返却日が試験の 2週間前と切羽詰まった時期でした。
復習する時間もなく、サラッと添削を読んだだけで終わってしまいました。

ちなみに成績は、

  • TBC: 130位前後 / 214人中。BBCC
  • AAS東京: 100位前後 / 167人中。CCCC の C 判定

でした。

2次試験の合格率は 15%〜20% ですが、模試の段階では上位 60% の位置付けでした。

まとめ

2次試験は正解がわからないため、自分で正答できているかどうかを判断するのは危険です。

実際、演習を始めたころは、自己採点で切り口があっているから OK だろうと思うこともありましたが、返却された添削を見ると多面的に回答できていないことが指摘され、点数が積みあがっていないことが認識できました。

添削やもう一歩答案の解説を見ることで、多面的な回答とはどいうものか、だんだん分かるようになってきたように思います。

結果的には短期講座で合格できたのですが、1次試験が終わってからの学習は大変でした。
1月から始まる本講座にしとけばよかった。