もともと広告運用は行っていたのですが、広告代理店やウェブ広告運用会社に務めた経験はなく、自己流・独学でした。
2020年12月にデイトラ 広告運用コースがリリースされたので、他の広告運用者はどのようなやり方をしているのか、自分のやり方は正しいのか、確認の意味も込めて受講してみることにしました。
デイトラ 広告運用コースの内容
デイトラ 広告運用コースのカリキュラムは、広告戦略から広告の作成手順、さらにはランディングページの知識やGoogleアナリティクスまで、かなり幅広い内容となっています。
- Webマーケティング基礎知識編
- Googleリスティング広告
- Facebook広告
- LPO基礎知識
- Googleアナリティクス
- LPO(ヒートマップ)
Webマーケティング基礎知識編
個人的には、「Webマーケティング基礎知識編」については、戦略ということで最重要ポイントなので、しっかりと復習しました。
ターゲット分析、ペルソナ分析、4P/4C分析のワークを行うためのGoogleスプレッドシートのテンプレートも用意されており、分析についてしっかりと学び、実践できます。ワークを実践して記入したシートを受講生Slackで共有して、講師陣にレビューしてもらえます。
レビュー以外にも、質問はSlackで行うことができます。回答は最遅でも1日くらいで返していただけるのでレスポンスは速いです。
Googleリスティング広告、Facebook広告、Googleアナリティクス
これらの項目については、すでに知識があり実践も行っているので、個人的には一通り目を通す程度としました。GoogleのAIを信じて自動学習させやすい構成で運用してきましたが、その広告グループ分けの手法も解説されています。
詳細な操作手順が解説されているので、初心者でも迷うことは少ないでしょう。誤字が多々ありますが、気にせず進めましょう。
新しいGA4の説明もあり、最新の情報に追従できるように努めていることが伺えます。
LPO基礎知識、LPO(ヒートマップ)
個人的には、「LPO基礎知識」については復習程度に見ました。
「LPO(ヒートマップ)」については実施していなかったので、重点的に学習しました。
デイトラ 広告運用コースで学び、実践したこと
学習前に持っていた課題は、広告のクリック率はあまり変わらないものの、CVが高いLPと低いLPがあることでした。LPの構成はどれもほぼ同じなので原因がわからず困っていました。
その解決のヒントとして、今回学習したヒートマップがあります。
ヒートマップ機能を導入すると、例えばファーストビューの離脱率が大きいことがわかったり、あるセクションまでスクロールされているもののそこで離脱されている、といったことがわかります。
教材では「Ptengine(ピーティーエンジン)」がメインで紹介されていますが、無料プランでは1ヒートマップしか作成できません。そこで、まずは「Ptengine以外のヒートマップツール」として紹介されている「ユーザーヒート」を導入してみました。データが溜まったら、分析して、原因が判明したらLPを改善したいと思います。
デイトラ 広告運用コースに含まれていない内容
下の項目は教材には含まれておらず、初級レベルからステップアップするには独学が必要です。
- Googleディスプレイ広告の作成方法
- Googleリマーケティング広告の作成方法
- Google広告の最適化案の説明と対応方法
- Yahoo!広告のアカウント登録と作成方法
- Twitter広告のアカウント登録と作成方法
- LINE広告のアカウント登録と作成方法
- MCCアカウントの作成方法
- Google Ads Editorの紹介と使い方の説明
- 予算管理のテクニック
Googleリマーケティング広告
Googleリマーケティング広告は設定がややこしく、作成に手間取った経験があります。Google広告のヘルプはわかりにくく、検索しても古い情報が多いため、初心者のハマりポイントです。
Google広告の最適化案
Google広告では出稿している広告に対して最適化案を提供してくれます。
- こういうキーワードを追加してみては?
- 重複キーワードを削除しましょう
- 説明文を追加しましょう
- 画像を追加しましょう
などなど。GoogleのAIが自動的に出しているのでそのまま全てを信じるわけではありませんが、有用な情報には変わりありません。最適化案が示されたら対応しておくのがよいでしょう。
それぞれの最適化案がどういう効果を持ち、どういう対応を行うとよいのか、は広告運用を実践していきながら学ぶことになるでしょう。
Yahoo!広告
Yahoo!広告もGoogle広告と考え方は同じなので、教材で習ったことを応用できますが、操作感や広告の文字数等が異なってくるので最初は戸惑うかもしれません。コンバージョンタグもGoogle広告のものと別にTag Managerに設定する必要があります。
Twitter広告、LINE広告
Twitter広告やLINE広告については、操作方法などの具体的な解説はありませんが、「Webマーケティング基礎知識編」の「SNS広告の特徴まとめ」のセクションで各SNS広告の特徴を知ることができます。
MCCアカウント
学習期間には不要ですが、実際に広告運用を仕事としていくならMCCアカウントについてもあらかじめ知っておいたほうがよいです。ちなみに、MCCアカウントとは、複数の広告運用アカウントをまとめて一見できるようにする親アカウントのようなものです。MCCアカウントを使わない場合は、事業者ごとにGoogleアカウントをログアウト→ログインする必要があります。MCCアカウントを使うことで、MCCアカウントにログインしたまま複数の事業者の広告を管理できます。
Google Ads Editor
複数の広告を効率よく管理するには、Google Ads Editorの存在を知っておくとよいでしょう。Google Ads Editorを使うと、Google広告の情報をエディタにダウンロードして編集し、一気にアップロードすることができます。広告の複製を素早く行ったり、文字列置換を行うことができます。他の事業者向けに作った広告を複製して、屋号、地名、LPのURLなどを文字列置換することで効率よく広告を量産できます。
予算管理
実際に仕事としてウェブ広告運用を代行する場合、「今月の予算は〇〇万円で」と依頼される場合が多いです。予算を日数で割って1日あたりの予算を計算して設定すればよいのですが、その通りに予算が消費されるとは限りません。上振れ、下振れが発生するので月末にちょうど予算を消費できるように調整していく作業が発生します。その作業を効率よく行うテクニックがあれば知りたかったです。
こんな方にオススメ
ウェブ広告に関する初歩的な知識はデイトラ 広告運用コースで学べるため、初心者にオススメできます。
まずは無料レッスン動画を見てみるとよいでしょう。
ただ、重要なのは学習後。
広告運用は、実践しながらPDCAを回すことでスキルアップできるからです。逆に、学んだだけで実践なしでは身につけるのは厳しいかも。
自身の商材を持っていて自腹で広告を出したり、クライアントから広告予算を獲得できる場合は実践が進みます。ただ、そういった機会がない場合、学習後の実践が滞ってしまい、スキルアップは難しいでしょう。
体験談として、少額の予算で広告を出しても集められるデータが少なく、仮設の検証には使えません。月に数万円の予算を確保する段取りをつけておくとスムーズに学習から実践へステップアップできます。