独自ドメインのメールアドレスでメールを送受信したり閲覧するのに、レンタルサーバーのウェブメール UI や、PC や Mac にインストールした Outlook や Mac メールなどのメーラーソフトを使っている人も多いのではないでしょうか。
ここでのオススメは、独自ドメインのメールアドレスについても Gmail のシステムを使うことです。
Gmail は、
- 大容量のメールボックスを用意して、古いメールも削除せず全て保持しておく
- フォルダ振り分けではなくラベルや検索でメールを管理する
- ウェブメールでも POP, IMAP でも使える
といった優れた特徴を持っているシステムです。
この高機能な Gmail システムを Gmail メールアドレスだけでなく、独自ドメインのメールアドレスでも使っていくと、功利的で安定的なメール環境を構築できます。
Gmail で @gmail.com ではなく、独自ドメインのメールアドレスを使うには、2つの方法があります。
ひとつめは、@gmail.com の Google アカウントを作成し、そのアカウントに独自ドメインのメールアドレスを追加する方法です。
もうひとつは、有料の G Suite の機能を使う方法です。
Gmail に独自ドメインメールを追加する
この方法では、まず @gmail.com の Google アカウントを作成します。
Google のサービスにログインするアカウントは @gmail.com のメールアドレスになります。
作成した @gmail.com のメールアドレスで、普通にメールを送受信できます。
次に、レンタルサーバーのメール機能などで独自ドメインのメールアドレスを作成します。
そして、受信については、作成した @gmail.com のメールアドレスに転送します。
転送したメールは、Gmail の UI から閲覧したり検索できます。
送信については、Gmail の設定から、独自ドメインのメールアドレスを追加します。
メールアドレスを追加すると、送信するときに From アドレスを @gmail.com のアドレスにするのか独自ドメインのメールアドレスにするのか、選択できるようになります。
追加した独自ドメインを選んで送信すると、相手は独自ドメインのメールアドレスからメールが送られてきた、と認識します。
G Suite で独自ドメインのメールアドレスを使う
G Suite は Google のサービス・アプリをビジネス向けに利用するプランで、月 600円 (年間払いなら月あたり 500円) から利用できます。
サービス・アプリの種類は、無料で利用できる Gmail, Google カレンダー、Google ドキュメントなどと変わりませんが、機能が追加されたり、ストレージ容量が増えます。
G Suite を契約すると、独自ドメインで Google アカウントを作成することができます。
この方法では、Google アカウント自体が独自ドメインのメールアドレスになるので、@gmail.com のメールアドレスは作成されません。
最初に、MX レコード (メール用の DNS) の設定が必要です。
それが終われば、Gmail にログインすれば、独自ドメインのメールアドレスで送受信や閲覧ができます。