究極の自動化とは、人がその仕組みが動いていることすら忘れてしまうほどに、自然とユーザーの要求にこたえてくれるシステムです。
よくできた仕組みは、人が操作する必要はなく、あたかもあって当然かのように動いています。
そのような仕組みがあれば、快適に過ごせたり、仕事を進められたりできます。
しかし問題は、動作が自然すぎて、どういった仕組みで動いているのか、忘れてしまう、ということです。
作り上げた当初は覚えていても、数か月、1年、2年と使っていくうちに、忘れてしまいます。
もし、不具合が発生して、この仕組みがうまく動かなくなったときに、復旧できなくなってしまいます。
だから、仕組み化したときの設計図はきちんと記録しておきましょう。
そもそも、仕組み化する過程では、それまで手作業で行っていた作業をマニュアル化し、その手順をひとつひとつ自動化していく、という工程を踏みます。
だから、作業マニュアル的な資料は必ず作ります。
次に、自動化してシステムを作り上げていくときには、いろいろな方法を試してうまくいく実現方法を見つける、といった試行錯誤の期間があります。
あれこれ試して、最終的にうまくいく方法を採用するわけですが、うまくいったことに満足してしまって、その試行錯誤のプロセスと結果や、完成したシステムの設計図を記録し忘れないようにしましょう。
作った直後なら覚えている事柄も、あとから思い出すのは大変です。
記録して、資産として残しておきましょう。